卵から孵化したバッタは、何回か脱皮を繰り返して大人へと成長していきます。
どれくらいの過程を経るのか、時間はどれくらいかかるかなどの疑問が生じます。
そこで脱皮に関するいくつかの疑問について調べてみることにしました。
バッタなどの昆虫が脱皮をする理由は?
昆虫の皮膚は、真皮細胞と、その外側の硬いクチクラ層で構成されています。
真皮細胞は、たいていクチクラと結びついているため皮膚の伸縮性がないので、広がりません。
つまり、これを脱ぎ捨てない限り、幼虫は大きく成長することはできないのです。
ですから、幼虫はある一定の大きさになると、体内で次のようなことが起こります。
真皮細胞は、クチクラ層の内側に新しいクチクラを作り、外側の古いクチクラを脱ぎ捨てるのです。
これを脱皮と呼んでいます。
バッタの脱皮の回数と要する時間は?失敗したら?
多くの方がご存知のようにバッタは不完全変態です。
卵から孵化した幼虫は、脱皮をしながら成虫になります。
チョウやカブトムシなどのように蛹の時代はありません。
バッタの脱皮の回数は、種類や生活環境によって異なります。
ほとんどのバッタについて言えることですが、第1回目は幼虫の段階で土から出た時に行います。
脱ぎ捨てた殻は、自ら食べてしまうことが多く、ほとんど残ることはありません。
ショウリョウバッタは4回~6回、イナゴなどは8回くらいすると言われています
実際にバッタの脱皮を目撃した人の話によると、時間10分くらいだったそうです。
これも個体差や種類によって違いが見られると思いますので、あくまで参考程度にしてください。
成育中に日光に当たる時間が不足すると、外骨格(皮膚)が硬くならないことがあります。
このことにより脱皮に失敗して、亡くなってしまう場合があります。
まとめ
バッタなどの昆虫が脱皮するには、成長するために不可欠だということが分かりました。
バッタの脱皮は、少なくとも5回前後は行われるようです。
種類によって違いが見られますが、バッタの脱皮を夏休みの研究にしても面白いかもしれません。
もしバッタの脱皮を目撃することができたら、そっと見守ってあげましょう。