子供の頃に変な生き物を触ると病気になるとか、皮膚がかゆくなるとか、イボがうつるとかよく言われましたね。
皆さんはそういう経験ないですか?
今回はイボについてです。
イボガエル、イボバッタ、イボイノシシ、イボが付く名前の動物はたくさんいるのですが、今回は一番身近なイボバッタを触るとイボはうつるのかということを調べていきたいと思います。
イボバッタを触るとイボがうつるのか?
イボバッタからイボはうつりません。
イボバッタのイボは生まれながらのイボであり、後天性のイボではないからです。
人に最初から爪があるようにイボバッタは生まれながらにイボがあるのです。
では何故、イボバッタのイボを触るとイボがうつるという伝説が生まれたのでしょうか?
それはウィルスでイボができることがあるからです。
イボの中で最も多いのが尋常性疣贅(ゆうぜい)です。
この症状はいわゆるイボができる症状です。
手足の指の付け根や肘、膝、顔等に症状が現れます。
皮膚の表面からヒトパピローマウイルスが侵入し感染することで尋常性疣贅、いわゆるイボができます。
ヒトパピローマウイルスという菌が感染することでイボができることがあるのですが、このヒトパピローマウイルスは100種類以上の遺伝子型がありその種類によってできるウィルス性イボの種類も異なります。
このヒトパピローマウイルスは水を介して人に感染するので、イボガエルからイボがうつるという伝説がうまれ、同じイボという名前が付くイボバッタを触るとイボがうつるという伝説が生まれたと思われます。
ですから、手に傷等を負っていなければ、まずイボはうつらないのです。
まとめ
イボバッタからイボはうつらないということがわかりましたね。
しかしヒトパピローマウイルスという菌があって、それが原因で人にイボをうつすということがあるということがわかりました。
このヒトパピローマウイルスが原因でイボがうつっているのに、イボバッタやイボガエルが原因で人にうつしているように見え、イボをうつすという伝説を作っているのでした。
伝説をないがしろにして良いわけではありませんが、伝説を鵜呑みにせず科学的な根拠があるのかないのか調べてみてはいかがでしょうか。