夏に石ころがゴロゴロしているような川原に行って虫を見たことがありますか?

そしてそこで青くきれいな翅を見たことはないでしょうか?

その正体はいったい何だと思いますか?

それはカワラバッタという今、日本で数を減らしつつあるバッタなのです。

カワラバッタの特徴を見て行きましょう。

カワラバッタ 生態

カワラバッタの生態

カワラバッタは、本州、四国、九州に分布しています。

川原の巨大な石ころが目立つところに生息していますので、ある程度川の中流~上流になるでしょう。

最近では護岸工事のため石ころが残るような川原が少なくなり数をめっきり減らしています。

環境の変化に弱く地域によっては絶滅が心配されるバッタです。

体長は34mm~43mmで体は砂や石の保護色の灰色のまだら模様です。

後翅は青みを帯びた透明で基部は青みが強く美しい色をしています。

翅の真ん中あたりに黒色の帯が入るのも特徴です。

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脛節や跗節のトゲの発達が悪く、草などをよじ登ることがあまりできません。

後腿節と翅をこすり合わせて「カシャカシャ」という音を出します。

警戒心が強く人間の足音にも敏感なので、人間が近づけばこのカシャカシャという音出しをやめて静かになります。

長距離飛行を得意としますが、草むらの方に逃げることはありません。

草むらの方に逃げてもよじ登る事ができないため最初から草むらへの逃避は諦めているのか、生存競争のためにわざとそちらに行かないようにしているのかは不明です。

成虫は夏から秋にかけて出現しますが、静止しているときは砂礫の色と全く区別ができず見つけにくいバッタです。

発生時期は夏から秋にかけて姿を表します。

年に1回発生して成虫は8月上旬から9月上旬に羽化し、卵で越冬して翌年の6月に孵化します。

食性はイネ科の植物を好んで食べます。

エノコログサやススキなど川原に生えているイネ科の植物が好みです。

まとめ

カワラバッタは石ころがゴロゴロしているような川原にいるバッタで、数を減らしているバッタだという事がわかりましたね。

川原にいったら是非、カワラバッタを観察して見ましょう。

静止しているのを見つけるのは困難なので、飛ぶのを見たら追いかけて着地点を探すのが良いかと思います。

川原の青い宝石を探してみてください。

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