クルマバッタってご存知ですか?

本州、四国、九州、沖縄に幅広く生息しているバッタで、とても良く似たバッタにクルマバッタモドキという種類のバッタもいます。

ただ一部の都道府県では、河川改修などによって河川敷や堤防の草地が減ったことが原因で、共に数が減っていて要注目の生き物に指定されているところもあります。

そんなクルマバッタですが、その幼虫の特徴や生態について少し調べてみましたので、これからまとめていきたいと思います。

クルマバッタ 幼虫

クルマバッタの幼虫はどんな姿?

クルマバッタの成虫は、11月ごろに1年の短い生涯を閉じますが、メスのバッタは地中に卵を残していきます。

卵のまま冬を越したクルマバッタの赤ちゃんは、だいたい5月末から6月初旬に孵化します。

孵化したクルマバッタの赤ちゃんは1齢幼虫から2齢幼虫、その後も次々と脱皮を繰り返して少しずつ大きくなっていきます。

そして5齢幼虫、終齢幼虫の段階を経て成虫となります。

孵化からだいたい2ヶ月ほど経った7月下旬くらいから、成虫の姿が見られるようになります。

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孵化したばかりのクルマバッタの赤ちゃんには、目のように見える模様が三か所についています。

1齢幼虫、2齢幼虫の時は全体が茶色ですが、3齢幼虫くらいから徐々に緑色を帯びてきます。

一方クルマバッタの成虫は緑色が多いですが、大人になっても褐色の個体もいるので色で見分けることは難しく、個体によってその色は様々のようです。

生まれたばかりの時からとても小さいながらもバッタの形をしています。

最初の方は体の大きさに対して頭部分の割合が大きいため頭でっかちで、その姿もまたとても可愛いです。

また頭の後ろ、背中側の盛り上がりがとても特徴的です。

終齢幼虫になる頃には長い後ろ羽の元となる小さな羽が目立つようになり、成虫になると後ろ羽が長くのびます。

そして初めて羽を使って長い距離を飛ぶことができるようになります。

幼虫時代も成虫になってからも食べる物は特に変化せず、主にイネ科とカヤツリグサ科の植物を好んで食べているそうですよ。

まとめ

クルマバッタの幼虫について少しご紹介させていただきました。

卵のままの状態でかなり長い期間を過ごすのですね。

また成虫になってからは11月くらいまで生きるのだそうですが、そう考えるとあっという間の生涯かもしれません。

 

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