公園や草むらなどでおんぶしているバッタを見たことのある方も多いのではないでしょうか?
子育てのために子供をおぶっているように見えますが、実際は違うそうです。
そこで今回の記事では、オンブバッタがおんぶする理由について説明したいと思います。
オンブバッタはなぜおんぶするのか?
オンブバッタは空き地の草むらなど人家の周辺でも良く見られ、体色が緑色のものと褐色のものがいますが、どちらも同じ種類のバッタです。
褐色になるのはメスが多く、幼虫期に高温の中で育ったことが原因と言われています。
飛ぶことができない為、ぴょんぴょんと跳ね回って移動するとされています。
オンブバッタは名前の通りバッタが別のバッタの背中に乗り、おんぶしているように見えることから付けられたそうです。
背中に乗っているバッタの方が小さいため、子供のバッタを背負っているように思う方が多いですが、背中に乗っているのはオスのバッタで、メスに逃げられないようにしがみついていると言われています。
オンブバッタのオスはメスの半分以下の大きさで、メスの方が大きい上に体つきもずんぐりとしているため、子供を背負っているように見えるそうです。
また生殖行為の際には、他のバッタ類もオスがメスの背中に乗ることが多いですが、通常行為が終わればすぐに降りると言われています。
しかしオンブバッタは、そのまま乗っている期間が長いためおんぶしている状態を見かけることが多いようです。
生殖行為後も背中に乗り続ける理由ははっきりと解明されていないそうですが、オスがメスを守るため、他のオスにメスを奪われないために乗り続けるのではないかと考えられているそうです。
そのため、単独で行動しているオスが、メスの背中に乗っているオスと喧嘩になることもあるようです。
また、カマキリのように生殖行為後に、メスがオスを食べてしまうと言うようなことはなく、仲の良い夫婦関係だと言われています。
まとめ
オンブバッタの姿を見て、子供を背負っているようで微笑ましく思っていた方もいるのではないでしょうか?
実際は身体の小さなオスが自分よりも大きいメスに逃げられない為に乗っているんですね。
でも、実はとても仲の良い関係だそうですから、むやみに捕まえたりせず、静かに見守ってあげたいですね。