バッタの子どもも大人も見た目はあまり変わりませんが、大きさは異なります。
いったいどんな成長過程を経て成虫へと育っていくのでしょう?
今回は、この疑問に脱皮の回数も交えながら回答していきたいと思います。
バッタは成虫になるまでに、成長する際に何回脱皮するの?
バッタの卵が孵化するには、周囲の温度が低下して上昇するような変化が必要になります。
そこで、産卵後1ヶ月程度たった卵を冷蔵庫に入れて2~3ヶ月冷やした後に暖めると孵化しやすくなります。
卵から孵化したバッタの幼虫は、脱皮を繰り返しながら成長していきます。
チョウやカブトムシなどのように蛹の形態はなく、幼虫から成虫になる、不完全変態の過程を経て大きくなります。
バッタの脱皮の回数は、その種類や生活環境によって、まったく異なります。
ほとんどのバッタについて言えることですが、一度目の脱皮は、土の中から這い出た時に行うと言われています。
その後、脱ぎ捨てた殻は、自ら食べてしまうことが多く、ほとんど飼育ケースに残ることはありません。
ショウリョウバッタは成虫になるまでに4回~6回も脱皮をするそうです。
イナゴなどは8回くらいも脱皮を行うと言われています。
実際にバッタの脱皮を目撃した人の話によると、時間にして10分くらいだったそうです。
それから翅を乾かし、体の状態が安定するまでじっとしています。
個体や種類によって違いが見られると思いますので、あくまで参考程度にしてください。
幼虫の時に日光に当たる時間が不足すると、硬くなるはずの皮膚が柔らかいままの状態で成長が止まってしまいます。
このことにより脱皮に失敗して、亡くなってしまうこともあります。
バッタの皮膚は外骨格と呼ばれ、人間における骨のような役割を果たしています。
まとめ
バッタが大人になるまでに、こんなにも多くの脱皮を繰り返しているとは知りませんでした。
また、幼虫時の日光浴が脱皮をスムーズにするとは、新鮮な驚きでした。
もしバッタを飼育されるような機会があったら、これらのことに留意されてください。