飼育していたバッタが卵を産卵してしまったけれど、どうしていいか分からない?
そんな経験はありませんか?
今回は、そんな時にどのように対処していけばいいのかを紹介していきたいと思います。
バッタの卵が産み落とされるまで!
バッタは種類によって、産卵数に違いがあります。
産卵の間隔は飼育条件下で、1週間くらいと言われています。
メスは産卵が近いと、おしりの先を飼育箱の床面に着け、産卵管を閉じたり開いたりします。
このような状態になったら、土の中におしりを突き刺して、泡で包み込みながら少しずつ産卵していきます。
卵の塊はスポンジのような泡に覆われており、これを卵鞘といいます。
土中でおしりはS字状に曲がって伸び、ゆっくりと抜きながら産卵するので、卵鞘は曲がった状態になります。
オンブバッタは1個の卵鞘に40個くらい、トノサマバッタは50個~100個の卵が入っているそうです。
産卵後は、腹部は短く、少し細くなりますが、4日~5日くらいで回復し、また元に戻ります。
産卵直後の卵鞘は白色をしていますが、次の日までには薄い褐色になります。
卵鞘は防水効果があるため、大雨に降られても問題ありません。
バッタの卵の育て方は?
産卵床に産み落とされた卵は、次のように管理しましょう。
産卵床として使っている容器を、それよりも大きな別の容器の中へ入れます。
その際、産卵床のふたは取り外すようにし、大きな容器のふたはしっかりとしめるようにします。
卵が孵化するためには、低温にさらされる必要があるために、過保護な管理はさけてください。
暖房をつけている部屋などに置いておくと、うまく卵が孵らないおそれがあります。
また、土の表面が乾いたり、カビが発生したりする要因となることもあります。
まとめ
バッタの卵はバナナ状になって産卵されているとは、想像もつきませんでした。
卵鞘に水をはじく効果があるとは、自然の中には不思議なことがたくさん隠されていますね。
卵を孵化させるのは、少し難しいかもしれませんが、貴重な体験になると思います。