カマキリの卵を目にする機会は、あってもバッタの卵を見かけることは少ないと思います。
いったいどんなところに産卵しているのでしょうか?
バッタの産卵をテーマに、話していきたいと思います。
バッタの卵を産ませるための工夫!あらかじめ雑菌を駆除!
バッタの産卵容器を用意するにあたり、大切な作業があります。
それは、産卵のために使用する土や砂からゴミなどを取り除き、加熱殺菌をしましょう。
使わなくなったフライパンや電子レンジで加熱すると簡単に殺菌できます。
産卵容器に入れる土の量は、バッタの種類によって異なります。
オンブバッタは5㎝の深さ、トノサマバッタは8㎝、ショウリョウバッタは10㎝といった具合です。
容器に入れた土の表面が乾かない程度の適度の湿り気のある状態にしましょう。
また、土の表面を観察し、ゴミや糞などがあれば掃除をして、カビが生えるのを防ぎましょう。
バッタの卵の産み方は?
産卵の間隔は飼育条件下で、ほぼ1週間と言われています。
メスは産卵が近いと腹部の先を飼育箱の床面に着け、産卵管を閉じたり開いたりします。
メスは土の中に腹部を突き刺して、泡で包み込みながら少しずつ産卵します。
卵の塊はスポンジ状の泡に覆われており、これを卵鞘といいます。
土の中で腹部はS字状に曲がって伸び、少しずつ抜きながら産卵するので、卵鞘はバナナ状になります。
オンブバッタは1つの卵鞘に40個前後、トノサマバッタは50個~100個の卵が入っているそうです。
産卵後は、腹部は短く、少し細くなりますが、4~5日程度で回復し、また元に戻ります。
産卵直後の卵鞘は白色をしていますが、翌日までには薄茶色になります。
余談になりますが、卵鞘は水をはじきます。
ですから、河川敷などの産卵地が大雨に見舞われても、難なく孵化することができます。
まとめ
バッタが土の中に卵を産むとは、とても意外でした。
泡のような卵鞘に防水機能が備わっていることにもビックリしました。
オスとメスのペアで飼育されいる方は、ぜひ卵を孵化させてみてください。