どちらかと言えば、バッタは家で飼育しやすい昆虫に分類されます。
オスとメスのペアで飼い、産卵させてみるのもいいかもしれません。
そこで今回は、バッタの飼育法と卵の管理について紹介していきたいと思います。
バッタの飼育法は?
広く一般に目にすることができる、トノサマバッタを例に挙げて説明していきたいと思います。
用意するものは3つ、飼育容器、餌を入れる瓶、目の細かい網です。
容器はプラスチック製で幅が30㎝くらいのもの、これならトノサマバッタで3、4匹を飼育できます。
水を入れた空き瓶などに餌となる植物を挿して、水分は餌から補うので、与える必要はありません。
これはあってもなくても構いませんが、止まり木の役割として目の細かい網を容器の側面に置きましょう。
餌は、できるだけ毎日交換するようにしましょう。
飼育容器は直射日光の当たらない、明るい場所に置いて管理しましょう。
産卵をさせるのが目的なら、横幅20㎝程のプラスチック容器に、底から8㎝くらいまで土を入れます。
使う土は電子レンジやフライパンなどで10分くらい殺菌しましょう。
その際、土が乾きすぎた場合は霧吹きなどで表面に水分を補いましょう。
卵の管理法は?カビが生えてしまったら?
バッタの仲間は卵の周りに泡状の物質をつけて、卵のかたまり(卵鞘)を形成します。
トノサマバッタ等大型の種では、腹部が伸び切らない産卵床では産卵しません。
ですから、深さを十分にとるか、底面積を広くとりましょう。
土は乾きやすいので、こまめに湿度を保ちましょう。
産卵が確認できたら、産卵用の容器を別の容器に入れて保管しましょう。
トノサマバッタの卵鞘には50個~100個の卵が入っていると言われ、この状態で冬を越します。
表面の土が乾いていないか、カビが生えていないかなどを時々確認しましょう。
産卵後1ヶ月程度たった卵を冷蔵庫に入れて2~3ヶ月冷やした後に暖めると孵化しやすくなります。
直射日光の当たらない場所や暖房を使っている部屋には置かないようにしましょう。
卵鞘の表面にカビが生えることがありますが、神経質になる必要はありません。
まとめ
近くの公園や河川敷などで簡単に探すことができる、トノサマバッタです。
ぜひ一度、捕獲したら自宅で飼育してみてくださいね。