今回はバッタの体に視点を移し、区別の仕方や機能の役割について紹介していきます。
普段は気づかないようなところにも、焦点をあてていくので新たな発見があるかもしれませんね。
バッタのオス・メスを見分ける部位は?
飼育されているバッタの成虫を手にもって、裏返してください。
つまり、腹側からバッタを観察することになります。
すると、尾(お尻)の先が異なっていることが簡単に分かります。
オスは、縦筋が見られませんが、メスには縦筋の模様が入っているのを確認することができます。
この他に、オスとメスの体長の違いからも判別することは可能です。
バッタは、ほとんどの場合においてメスの体長がオスのそれよりも大きいことで知られています。
それは、メスは産卵のために身体に養分を蓄えておく必要があるからです。
バッタの跳躍力を生み出す部位は?その名称は?
強靭なジャンプ力で知られているバッタですが、どこにその秘密があるのでしょう。
それは、後ろ足の骨と骨の継ぎ目に隠されていました。
継ぎ目に特殊なタンパク質(レジリン)が存在しているために、弾力性がありバネのような働きをしています。
ですから、助走なしで大規模な跳躍を見事に達成することができます。
しかも、着地時の衝撃をそのバネの部分が和らげる効果を担っており、そのパワーを余すことなく使うことが可能です。
ヒトは、力を発揮するために50%のエネルギーを消費してしまうので、実質残りの半分しか力を出すことができません。
バッタが呼吸をする部位と名称は?
バッタを手に取り腹部をよく見ると、ブルブルと揺れ動いている部分が分かります。
虫メガネでしっかりと観察すると腹の横に小さな穴が見られ、開閉しているのが確認できます。
この小さな穴、ヒトの肺に相当する呼吸器官で、「気門」といいます。
ここから空気が気管に出入りし、体の両側にある気管は、途中で細かく分かれ、体の隅々まで広がっています。
空気中の酸素は気管の壁を通して吸収され、不要な二酸化炭素は、気門を通じて排出されます。
バッタが腹を動かすのは、ヒトが横隔膜を収縮させて呼吸をしているのと同じことです。
まとめ
いろんな部位がありましたが、それぞれ特徴があり、大切な役割を担っていることがよく分かりました。
もしバッタを目にする機会があれば、実際に確認してみてくださいね。