バッタを見つけて、さあ捕まえようとした瞬間、逃げられたという経験はありませんか?

いったいあの小さな体で長距離を跳ぶことができるのでしょう。

今回はバッタの跳躍の秘密に関して、話していきたいと思います。

バッタのジャンプ!長距離を跳べるのは、どんな仕組みがあるの?

バッタは昆虫の中でも長くて力強い後ろ肢を持ってます。

身の危険を察知すると、自慢の後ろ肢で高くジャンプして逃げることができます。

種類にもよりますが、バッタがジャンプする高さはその体長の数倍から数十倍にもなります。

このバッタの強力な跳躍力はどこから来ているのでしょうか。

その秘密は、後ろ肢の関節で強力な「バネ」のように働く、レジリンという特殊なタンパク質が関係しています。

レジリンはゴム状のタンパク質ゆえ、跳躍力と着地をする際の衝撃を吸収することができます。

そのおかげで、バッタはジャンプするときに蓄えたエネルギーを97%もの割合で利用しています。

ノミも同様にエネルギーを97%蓄積しています。

レジリンのおかげで1/1000秒の間に放出し、自身の100倍くらいの高さまでの跳躍を可能にしています。

また、ハチは生きている間、なんと5億回以上も羽ばたくと言われています。

羽根の付け根の部分にレジリンが存在するため、すり減ることなく動かすことができるのです。

ヒトは運動する際に筋肉を動かし力を出しますが、その1/2は熱として消費されるので、実際は5割しか使えません。

バッタのジャンプの仕組みを実用化する試み!

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バッタのような跳躍できるロボットに小型センサーを搭載することができれば、以下のことが可能となります。

足場の悪い場所などで、調査や救急活動に利用することができます。

スイスのローザンヌ工科大学の知的システム研究所は、超小型の跳躍ロボットを開発しました。

このロボットは、高さ5㎝、重さ7gととても小型ですが、自分の身長の約27倍まで跳び上がることができます。

つまり、1.4mくらいの高さまで跳躍ができるのです。

取り付けた電池で、3秒間隔で320回の跳躍が可能です。

将来的には、太陽電池を搭載して活動時間を伸ばし、他の惑星での探査活動に使うことが考えられています。

まとめ

バッタの肢にそんな秘密が隠されていたとは、まったく知りませんでした。

エネルギー損失率も少なく、これを利用した開発が進んでいるとは、「自然」から学ぶことも多いと改めて思いました。

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