バッタのジャンプに関する2つの疑問について、説明していきたいと思います。

1つは、バッタをモデルにした子どもたちのヒーローに関すること。

もう1つは、バッタの跳躍力の秘密についてです。

バッタがモデルの仮面ライダーがジャンプして蹴るのは不可能?

バッタ 物理的 ジャンプ 不可能

ジャンプして蹴っても、威力は弱いと判断されます。

なぜなら、バッタの脚力は、人間で言う立ち幅跳びのような状態のときに生かされるからです。

まと、人間も、動物も、下向きに力を発揮しやすい構造になっています。

日々、目に見えて感じることのない重力に逆らって、身体を支えているからです。

ですから、下向きに脚を蹴ってジャンプする力の方が、横向きに蹴るより大きな力を得ることができます。

同じ脚で蹴るのでも、敵を蹴る力よりも、ジャンプのために地面を蹴る際が、強い力を発揮できます。

物理的に考えると、空気抵抗によるスピードの減少を無視すれば、ジャンプ時のエネルギーは、破壊力となります。

仮に、打ち上げ地点の高さと着地点のそれが同じだった場合です。

これらのことから、ライダーキックは理に適っていると言えます。

バッタがジャンプするのを不可能させない物理的な理由は?

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バッタは昆虫の中でも長くて力強い後ろ肢の持ち主です。

ですから、身の危険が迫ると、ジャンプして逃げます。

バッタの種類にもよりますが、ジャンプする高さはその体長の数倍から数十倍にもなります。

このバッタの強力な跳躍力は、後ろ肢の関節にあります。

ここに強力な「バネ」のような働きをする、特殊なタンパク質のレジリンが関わっています。

レジリンはゴム状のタンパク質ゆえ、ジャンプ力と着地をする際の衝撃を吸収することができます。

そのおかげで、バッタはジャンプするときに蓄えたエネルギーをほとんど100%の割合で利用しています。

ノミも同じようにエネルギーをほぼ100%蓄積し、跳躍に活用します。

レジリンのおかげでごくわずかな間に一気に放出し、体長の約100倍の高さまでの跳躍を可能にしています。

また、ハチは一生を通じて、なんと5億回以上も羽ばたくことができます。

レジリンは翅の付け根部分にあるため、摩耗することなく軽快に動かすことができるのです。

人は運動する際に筋肉を使いますが、その半分は熱として消費されるので、実際は残りの半分しか使えません。

まとめ

ライダーキックは、跳躍時のエネルギーをそのまま活用できるスゴイ技だったということが分かりました。

また、その跳躍を可能にしているのが特殊なタンパク質によるものだとは、とても意外でした。

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