不思議に思ったことはありませんか?
バッタは、なぜツルツル滑りやすい草の葉に止まっていることができるのでしょう?
そこで今回はバッタの足に隠された秘密について、少しずつ紹介していきたいと思います。
しかし、これから述べることは、すべてのバッタに当てはまることではありませんのでご注意ください。
バッタの足に吸盤がついている理由は?
バッタの生活環境は、植上性と地上性の2つに分けることができます。
植上性は植物の葉の上で生活していることが主で、地上性は土の上で暮らすことが多く見られることを指しています。
植上性のグループは、爪の間に吸盤のような器官が発達しており、これを使って植物の茎や葉などにしがみついています。
また、車の窓ガラスのようなツルツルとしたところでもしっかりと歩き回ることができます。
プラスチック製の飼育ケースの側面に張り付いていられるのも、このおかげなのです。
バッタ以外にもカマキリ、カメムシ、チョウ、ナナフシ、ハエなどにも同様のものを観察することができるそうです。
地上性のグループには、爪の間に何も見ることはできません、あるいは、あったとしても痕跡が見られるだけです。
前者にはトノサマバッタ、カワラバッタ、ヒナバッタなどがいます。
後者にはショウリョウバッタ、コバネイナゴ、オンブバッタ、フキバッタなどを挙げることができます。
ショウリョウバッタでは、細かい吸盤は見られませんが、大きな吸盤のような形をしている個所はあります。
この大きな吸盤をうまく使って、タコのように滑りやすいところにも吸着して止まることができると推測されます。
まとめ
バッタの仲間は種類も多く、それだけお互いに適した生活環境も異なるということです。
進化の過程の中で、うまく棲み分けるためにこのようような形をとったのかもしれません。
意外な場所に秘密が隠されていたとは、まったく気づきませんでした。
この両者の違いを利用した自由研究を行ってみると、おもしろいかもしれませんね。