今回はどちらもあまり人間からよく思われていない昆虫どうしを比較したいと思います。
実は両者とも湿り気のある場所を好む点や何でも食べるところは似ているのです。
家の中で遭遇したくない昆虫のゴキブリと、「便所コオロギ」という不名誉な異名を持つカマドウマについてです。
ゴキブリとバッタの仲間、カマドウマの見分け方!5つの違いとは?
第1に、飛翔能力についてです。
ゴキブリは翅があるので飛ぶことができますが、カマドウマは成虫でも翅を持たないので後ろ肢でジャンプします。
第2に、体の形についてです。
ゴキブリは、扁平で横に伸びたような形をしています。
それに対して、カマドウマは、左右に平たく、横から見ると背中全体が弓を引いたような体型をしています。
第3に、生息分布についてです。
ゴキブリは、関東地方より以南の地域に広く生息しています。
一方、カマドウマは北海道から九州まで、さらに幅広く分しています。
第4に、体の大きさについてです。
ゴキブリは3㎝前後ですが、カマドウマは1㎝~2㎝ととても小さいです。
第5に、体の色についてです。
ゴキブリの体色は赤黒いですが、カマドウマは栗色と黒の斑模様をしています。
ゴキブリのような扁平なバッタの一種に見られる特徴は?
姿や体色、飛び跳ねる様子が馬を想起させ、古い日本家屋では台所の近くなどによく目にすることができました。
このことから、「カマドウマ」という名前が付いたと考えられています。
湿り気の多い場所などを好むため、木にできた穴、木の根の間、洞穴などで暮らしています。
何でも食べるので、野生の個体は小昆虫やその死骸、腐果、樹液、落ち葉などを餌にします。
飼育されている個体は、人間が口にできる物なら何でも食べる貪欲さを示します。
動物質、植物質、生き餌、死に餌を問わないという、幅広い食欲の持ち主です。
野生の環境においては共食いがしばしば起こるそうです。
まとめ
ゴキブリとカマドウマの違いは、思ったよりも多く5つも見つけることができました。
体色、そして体型から見間違うことはありません。
しかし、カマドウマの食性の豊かさには驚きました。