トノサマバッタは脱皮する前の周囲の環境に応じて体色を変えるそうです。
このことから、専門家は脱皮する前の環境が、アスファルトなど黒いものが多量に存在していたと推測しています。
トノサマバッタは蝗害(大量発生したバッタによる食害のこと)をもたらす黒褐色の群生相へと変化します。
しかし、今回の件は、それには当てはまらないようです。
背中の色が黒色のバッタの名前は?
2010年8月、京都府の木津川市で見つかりました。
京都新聞の記事によると、トノサマバッタは脱皮する前の周囲の環境に応じて体色を変えるそうです。
このことから、専門家は脱皮する前の環境が、アスファルトなど黒いものが多量に存在していたと推測しています。
トノサマバッタは蝗害(大量発生したバッタによる食害のこと)をもたらす黒褐色の群生相へと変化します。
しかし、今回の件は、それには当てはまらないようです。
群生相であるなら、腹側はオレンジ色になり、通常の個体よりも翅が長く、後ろ肢が短いといった特徴が観察されます。
京都で捕獲されたバッタには、これらの特徴が見られなかったそうです。
さらに2012年9月、神奈川においても全身が黒いトノサマバッタの写真が撮影されています。
バッタの背中が赤い種類は?
北海道から九州にかけて広く生息する、コバネイナゴは背中が赤い個体がよく見かけられます。
体の側面に濃い茶色の筋がはいったライトグリーンのバッタ。
翅は短く、腹の先を越えない場合が多いのが特徴です。
しかし、個体差があり、長翅型のものもいます。
水田やその周辺の草原などで、目にすることができます。
ただし、このような体色の変化は、コバネイナゴだけではなく、他のイナゴ類やバッタ類でも観察されます。
ですから、コバネイナゴだけと断定することはできません。
茶色い背中のバッタの名前は?
茶色い背中のバッタは、いろんなものがいます。
その中で体長が大きいものと小さいものを、それぞれ1つずつ取り上げたいと思います。
トノサマバッタは、日本全国に分布しており、一般的に知られているバッタです。
日当たりのよいイネ科の植物が茂っている河川敷などで目にすることができます。
体長は約4㎝~約7㎝の大型のバッタで、日本のバッタの仲間の中では最も大きいです。
個体差はありますが、メスがオスよりも大きいです
前翅には茶色と白色のまだら模様があり、後翅に模様は見られません。
名前をトゲヒシバッタといい、北海道から沖縄まで幅広く分布し、水田の周辺や休耕田、湿地で見られます。
水辺で暮らしているため、水に飛びこんで泳ぐことも多いと言われています。
体長は2㎝前後と、かなり小さなバッタです。
個体差はありますが、体は暗褐色をしており、翅は長いです。
そのためこの後ろ翅を使い、遠くへ飛翔することができます。
触角は短いですが、体色と比べて白っぽいのでよく目立ちます。
まとめ
背中の色だけ見ても本当にさまざまな種類があることが分かりました。
同じ種類であっても、いろんなカラーバリエーションがあるとは驚きました。
採集した際は、図鑑でぜひ名前を調べてみてください。