バッタの色は何色かと尋ねられたら、多くの方が「緑」と答えられることでしょう。

ただし、成育環境によっては、体長や体色に変化が見られることがあるようです。

そこで今回は、黒い色の小さいバッタの正体に迫っていきたいと思います。

黒い体色をした、小さいバッタの正体は?

実はバッタの中には、暮らしている環境によって体色や性格、行動などに変化が見られることがあります。

今回は日本全国に生息していて、最も一般的なトノサマバッタを取り上げたいと思います。

日当たりのよいイネ科の植物が茂っている河川敷などで目にすることができます。

体長は約4㎝~約7㎝の大型のバッタで、オスよりメスの方が大きいという特徴があります。

前翅には茶色と白色のまだら模様があり、後翅に模様は見られません。

仲間と群れることなく、単独で生活しているものを「孤独相」と呼びます。

体は大きく緑色の体色で、褐色の翅をもつ慎重な性格のバッタになります。

暮らしている環境に比べて、バッタの個体数が少ない状態のときです。

小さい 黒い バッタ

一方、仲間と一緒に暮らしているものを「群生相」と言います。

小型で体色が黒く翅は長く強くなり長時間飛行を伴う大移動をするようになります。

移動中のバッタは性質が荒く凶暴です。

つまり、バッタの個体数よりも生活している環境が狭いため、いろんなところに変化が現れます。

1988年~1989年にアフリカで大発生した時は、ありとあらゆるものを食い尽くし家畜や農場に大損害を与えました。世界にお

いて規模は小さいですが、日本でも沖縄県の大東島、鹿児島県の馬毛島などでの大発生したことがあります。

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まとめ

バッタの生まれ育った環境によって、体色、性格や行動面に違いが見られることが分かりました。

人間も同じだと思いますが、育ちあがるときに兄弟が多ければ、多いほど競争は必然となります。

ですから、群生相のバッタの性格が荒くなるのも納得できます。

どんな環境になっても生き残っていけるように獲得した手段なのでしょうね。

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