秋はバッタ目をよく観察することができます。
バッタ目とは昆虫の分類の1つで、この中にはバッタやキリギリス、コオロギの仲間が含まれます。
これらの特徴に触れながら、バッタとキリギリスの違いについて説明していきます。
バッタ亜目とキリギリス亜目に見られる特徴は?
日本では基本的に春に孵化し、夏の間に成長して、秋までには成虫になり、冬に亡くなります。
バッタ目は大きく「バッタ亜目」と「キリギリス亜目」の2つに分類されます。
まず、「バッタ亜目」からです。
これにはトノサマバッタ、ショウリョウバッタ、イナゴ、オンブバッタといったバッタが含まれます。
あまり有名ではありませんがヒシバッタ、ノミバッタなども、これに入ります。
「キリギリス亜目」にはキリギリス類、コオロギ類、カマドウマ類などが分類されます。
キリギリス類には、キリギリス、ウマオイ、クツワムシ、クビキリギス、ツユムシなどが入ります。
コオロギ類にはエンマコオロギ、スズムシ、マツムシ、カンタン、カネタタキなど。
心地よい音で鳴くことで知られる種類をたくさん見ることができます。
カマドウマ類は、夜間に屋内に入ってくる、翅のない緑色の虫です。
バッタ亜目とキリギリス亜目の見分け方は?
見分け方はとても簡単で、触角が短いのが「バッタ亜目」、長いのは「キリギリス亜目」です。
キリギリス亜目の触角は、ほとんど体長よりも長いものです。
例外として、ケラはキリギリス亜目の中でも触角は短いです。
地中での暮らしに長い触角は邪魔になってしまうのでしょう。
音の発生方法にも違いが見られます。
バッタ亜目は前翅と後脚(または後翅)をこすりあわせて音を出します。
キリギリス亜目は左右の前翅を震わせて音を出します。
複雑な音色を発することができるのは、キリギリス亜目(特にコオロギ類)の方です。
耳の位置にも違いが見られます。
バッタ亜目の耳(鼓膜)は胸側面にあり、キリギリス亜目は前脚にあります。
まとめ
緑色だったらバッタと決めつけてしまいがちですが、まず触角を観察することが大切です。
バッタの仲間に分類されるのがこんなにも多いとは、まったく知りませんでした。