聞きなれないウオマイというバッタの仲間とバッタの違いについて紹介していきます。
比較するのは、生息地、体の大きさ、食べ物の3つの点から見ていきます。
ウオマイとバッタの見分け方!3つの違いは?
1つ目は、生息している場所が異なります。
ウオマイは、沖縄本島や南西諸島などの日本の南の一部でしか見ることができません。
一方、バッタは種類によって異なりますが、日本のほとんどの地域で生活しているものが多いです。
2つ目は、体の大きさです。
ウオマイの体長は、2㎝前後と小柄ですが、バッタは小さなものでも3㎝はあります。
どこでも目にすることができる、トノサマバッタなどは体長5㎝~6㎝くらいはあります。
3つ目は、食べ物の好みの違いです。
ウオマイは、体の大きさに反して他の小昆虫を捕食して、食べる傾向が強く、肉食です。
たくさんの個体を同じケースに入れると共食いすることがよく見られます。
バッタは、食の好みにより2つに分けることができます。
イネ科(エノコログサ・ススキなど)を食べるものとそれ以外(ヨモギ・オオバコなど)が好きなものです。
前者に入るのは、トノサマバッタやショウリョウバッタなどです。
後者に属すのは、オンブバッタやフキバッタなどです。
バッタと違いのあるウオマイの特徴は?
ウオマイは大きく分ければバッタの一種に属しますが、細かく見ればキリギリスの仲間です。
ハヤシノウマオイとハタケノウマオイの2つの種がいます。
前者は草の茂った林で生活していますが、邸宅の庭ほどの樹木さえあれば生息できる要件を満たします。
後者は、その名の通り畑の片隅や水辺の草むらなどで目にすることができます。
馬子が馬を追う声のように、鳴き声が聞こえることから「ウマオイ」と命名されたそうです。
鳴き声にも違いが見られ前者は、「スィーーーッ・チョン」と長くのばして鳴きます。
後者は「シッチョン・シッチョン……」と短く鳴きます。
まとめ
ウオマイとバッタには、分布域、体長、食性に違いがあることが分かりました。
バッタの仲間なのに肉食を好むものがいるとは、とても衝撃的で、ビックリしました。
もしも沖縄県へ行く機会があれば、ウオマイに出合えることがあるかもしれませんね。