世の中には「バッタ」に関連する言葉がいろいろあります。
その中で、今回は「バッタもん」と「バッタ」の語源について話していきたいと思います。
いったいどんなところからその由来は来ているのでしょうか?
バッタもん、名前の由来は?
バッタは、バッタでも意味合いは異なりますが、語源由来辞典の情報をもとに紹介していきます。
そもそそも「バッタ」とは、「ばったばった」などの勢いよく落ちたりする様を示す擬態語から来ています。
また、「バッタ」とは、小道具商を表す隠語でした。
そこから商品を格安で販売するような店を「バッタ屋」と呼ぶようになりました。
だんだんと正規の流通経路を通さずに販売している店の意味を持つようにもなります。
さらに、そこで売られている、品質の良くない粗悪な商品を「バッタもん」と言うよう広がりました。
バッタの名前の由来は?
これは一説によると、この昆虫が飛ぶ時の音「はたはた」から来ているそうです。
また、「和名抄」に「波太波太(はたはた)」の記載が見られます。
時代が下るとともに、「はたはた」から「はったはった」と促音化し、
最終的に濁音と縮約が起こり、「ばった」に変化したと思われます。
古語の「はたはた」は現在のショウリョウバッタを指していると考えられています。
八月の旧盆(精霊祭)の時季になると姿を見せ、精霊流しの精霊船に似ているから、その名が付きました。
飛ぶ時に「ちきちき」と音がするので、「チキチキバッタ」と呼ばれたりすることもあります。
あるいは、「コメツキバッタ」とも呼ばれます。
捕まえると、体を上下にふって米を搗くような行動をとるためです。
現在でも、ショウリョウバッタを「ハタハタ」と呼ぶところもあるようです。
まとめ
「バッタもん」の「バッタ」は、擬態語が元になっていることが分かりました。
まさか、勢いよく落ちる様子を表す言葉から来ているとは夢にも思いませんでした。
昆虫のバッタは、古語の「はたはた」によると言われています。
現代語の中にも、昔の言葉の陰をしることができ面白かったです。