全国的にも広く知られているバッタの中でも大きなトノサマバッタの飼育について、今回は紹介していきたいと思います。
また、冬越しの方法や寿命についても述べていきます。
トノサマバッタの飼育!好みの餌は?
用意するものは、飼育容器、小さな空き瓶(餌活け用)、産卵ベッドです。
最後の産卵ベッドは、オスとメスを一緒に飼育しない場合はなくてもかまいません。
産卵ベッドの作り方は、幅15㎝~20㎝くらいの中が透けて見える容器に殺菌消毒した土を入れます。
8㎝くらいまで土を入れないと、産卵をスムーズに行うことができません。
この容器も飼育ケースの中へ配置します。
飼育ケースは、プラスチック製のものが軽量で取り扱いやすく、便利です。
ケースの高さは、少なくとも20㎝~30㎝あると、後述の餌の管理を行いやすくなります。
好みであるイネ科の食草は瓶に挿しておくと、枯れることなく新鮮な餌を食べさせることができます。
可能であるならば、ほぼ毎日、餌を交換すると衛生的です。
幼虫は食欲旺盛なので、根から掘り出した食草を小型の鉢に移植しましょう。
いくつか同じものを作っておくと、葉がなくなってもすぐに対応できます。
なくなってしまった葉も、水をやると、また生えてくるので何度も使うことができます。
日の光が直接当たらないところで飼育ケースを行ってください。
トノサマバッタの越冬と寿命について
体長も大きく元気そうなバッタですが、幼虫や成虫の状態で越冬することはありません。
ですから、寿命は1年ということになります。
冬の寒い時期は土の中で、春の訪れを待ちわびています。
卵が孵化する条件として、急激な温度の変化、寒い時期は低温状態を経る必要があります。
そのため、暖房の入った部屋などで管理すると孵化できないおそれがあります。
日の当たらない物置や倉庫で、産卵床よりも大きな容器の中にいれて管理してください。
産卵床として使っている容器のふたは、取り外し、孵化するまで容器ごと保存しておきましょう。
まとめ
ポイントは新鮮な餌を与え、産卵床の深さはしっかりと土を入れるようにすることです。
これらを守れば、子どもであっても育てていくことができるでしょう。