バッタの体色は緑や褐色と思いがちですが、身体の色や模様に特徴があると、そのバッタは印象に強く残ります。
「バッタ×しましま」をテーマにして、今回は話を進めていきたいと思います。
足に、しましま模様のあるバッタは?
バッタの一種で「カマドウマ」と呼ばれています。
姿や体色、飛び跳ねるさまが馬を連想させ、古い日本家屋では台所の周辺などによく見られたそうです。
竈(かまど)は台所を意味することから、この名前が付いたと考えられています。
不名誉な名称として「便所コオロギ」などと呼ばれることがあります。
ほぼ全国に分布しており、北海道から九州まで目にすることができます。
湿度の高い場所などを好むため、木にできた空洞、大きな木の根の間などで生活をしています。
体長はオスで2㎝前後、メスは1㎝~2㎝くらいです。
成虫になっても翅をもたず、移動の際は、ほとんど長い後ろ足で跳躍します。
その特徴的な足に、しましま模様が入っているのを観察することができます。
その跳躍力は非常に高く、飼育ケースの壁などに自ら激突して亡くなることもあるほどです。
体は左右に扁平で、横から見ると背中全体が高いアーチを描いた体型をしています。
体表にしましま模様のあるバッタは?
黄褐色を基調としたバッタですが、体表に濃い褐色の斑点が見られ独特の姿をしています。
成虫の体長はオスが5cmくらい、メスは6cmほどです。
体型や大きさはトノサマバッタなどに似ていますが、全身が褐色で、細かい毛が生えているところが異なります。
背中には黄白色の線が頭部から尾部まで伸びており、複眼の下に黒い線、胸部の側面にも黒い縦しまが見られます。
幼虫は鮮やかな黄緑色をしており、この色彩は終齢幼虫まで続きます。
成虫になる茶褐色となりますが、成虫期のほとんどを枯れ草ばかり冬で迎えるため、保護色として考えられています。
まとめ
バッタの世界もいろんな種類があり、それは体の特徴においても顕著に見られます。
今回紹介したもの以外にも、外国には目がしましま模様のバッタもいるようです。
調べれば調べるほど、昆虫の世界は奥が深いと感じました。