私たち人間も、食に対する好き、嫌いはあり、好みは人によってさまざまです。
同様に、草ばかりを食べているイメージの強いバッタですが、食の好みがあるのでしょうか?
今回はバッタの食にまつわる話を紹介していきたいと思います。
バッタの餌!種類によって食べるものも違うの?
実は、バッタには、植物を食べるものと、肉を食べるものがいます。
前者は、さらにイネ科を好むものと、それ以外の植物好むものとに分けることができます。
その具体的な例を挙げると、トノサマバッタ、イナゴの仲間、などです。
これらを飼育する際は、なるべく葉の柔らかそうなイネ科の植物を刈り取って、与えましょう。
与える場合は、水を入れた瓶などに挿して飼育ケースに入れると手軽で便利です。
イネ科を食べる種では、エノコログサ、ススキなどが手に入れやすいです。
小型種のバッタや幼虫には、スズメノカタビラをアイスカップなどに移植したまま飼育ケースへ置きましょう。
イネ科以外の植物を好むものには、オンブバッタやフキバッタなどがいます。
これらのバッタには、ヨモギ、オオバコ、シュンギクなどを同様の方法で与えると良いでしょう。
こちらは、幼虫から成虫まで同じエサで飼育することができます。
肉食のバッタに分類されるものには、ツユムシ、キリギリスやコオロギの仲間などです。
肉食のバッタの餌は、煮干、鰹節など、動物性タンパクを含むものを与えるようにしましょう。
ペットボトルのキャップなどに餌を入れて与えると掃除がしやすく、飼育ケースも汚れることがありません。
この種のバッタの中には、カマキリを襲って捕食するものもいます。
もちろん、草食性を好むバッタと同じように、イネ科の植物を食べることもあります。
補助的な餌として、週に2回~3回くらいイネ科の植物を与えるといいかもしれません。
まとめ
バッタの仲間も食べ物の好みによって、大きく2つに分けることができます。
植物を好んで食べる種と、肉を好んで食べる種がいることが分かりました。
さらに植物を好んで食べるものは、イネ科とそれ以外の植物を好むものに分けられます。
一口にバッタと言っても、いろんな食の好みがあるのだと感じさせられました。