昆虫の飼育は他の生き物のように、特別な道具やエサも必要がないことから、気軽に始めることができるため、飼育をしたことのある人は案外と多いかもしれません。
ただクワガタやカブトムシの飼育と繁殖を熱心におこない成功している人は多いのですが、他の昆虫は飼育から繁殖まで成功させている人はあまり多くはない気がします。
例えばカマキリなら1度の産卵で何百個も産まれてくるので、繁殖にはそれなりの準備が必要です。
カマキリほどではないのですが、バッタの卵も100個近く産まれるので、スペースやエサの確保は大切ですね。
ヒシバッタの繁殖の方法は?
バッタは土に卵を産みつけるので、飼育箱には土を敷く必要があります。
土は腐葉土などでもよいのですが、雑菌や害虫が混ざっていることもありますので、使用前には黒い袋に入れて日光の下で数日置いておけば、熱で殺菌されますし害虫も減ります。
ただそれでは時間がかかってしまいますし、飼育箱に入れる程度の土はそれ程量もありませんので、火や電子レンジで熱すれば短時間で熱殺菌が可能です。
ヒシバッタは湿った草地に住んでいる種類が多いので、土は少し湿らせておきエサになるコケや草の葉っぱ、腐った葉っぱを入れておきます。
土を敷く場合の深さとしてはできれば、10cmは敷くことをおすすめします。
敷かれてある土があまり浅いと土の中に産みつけることができずに、葉っぱなどに産みつけてしまうかもしれないからです。
葉っぱが枯れても取り替えることができなくなってしまいますので、土はたっぷり入れてあげたほうがよいでしょう。
そのためにはそれなりの深さと大きさのある飼育箱を用意しておく必要がありますね。
まとめ
バッタの繁殖には土づくりとエサの確保が大切ですので、できるだけ雑菌やカビ、害虫の駆除が済んだ清潔な土を準備してあげて、十分なエサも確保できる場所を見つけておくことが飼育と繁殖には大切です。
エサの確保が自宅でできるのなら、それが1番よいのですがなかなか難しいですね。
腐葉土を敷けば土とエサと両方をかねるのでよいのですが、市販の腐葉土は農薬が混じっていないか確認して使用する必要があります。
また昆虫専用の土も販売されているので、そちらを購入すれば農薬の心配はなくなりますね。