多くの昆虫がこの過程によって成虫になっていくのですが、すべての昆虫がこの「完全変態」の過程によって成虫になるというわけではありません。
他にも「不完全変態」のによって成虫となる昆虫と、まったく変態をおこなわない「無変態」の昆虫も存在しています。
それではヒシバッタはこの3つの変態のうちどの方法によって、幼虫から成虫になっていくのでしょうか。
ヒシバッタの幼虫が成虫になるには
ご存知のようにチョウやハチなどは蛹(さなぎ)から成虫になりますので、「完全変態」の昆虫ということになります。
昆虫のおよそ85%がこの「完全変態」によって成虫へと変化していきます。
チョウやハチの他にもガやアリなどもこの「完全変態」によって成虫に変化しています。
「完全変態」の次に「不完全変態」の昆虫が多く、もっとも少ないのは「無変態」の昆虫と続くのですが、「無変態」の昆虫は5000種くらいしかいないと言われており、ごく小数になります。
ヒシバッタも含めたバッタ類は蛹(さなぎ)の過程を通りませんので「不完全変態」の昆虫ということになります。
そのため卵から産まれた姿は、まだ翅がない、小さいこと以外は、成虫とほとんど同じ姿をしており、何度か脱皮を繰り返すことによって、成虫へと成長していきます。
「不完全変態」のヒシバッタは「完全変態」の昆虫と違い生息環境も成虫と同じ場所になりますので、エサも成虫と同じ草やコケを食べています。
バッタの他にはカマキリやセミなどが「不完全変態」の昆虫になります。
まとめ
チョウなど蛹(さなぎ)から成虫になる昆虫は「完全変態」、バッタやカマキリのように産まれたときから成虫とほとんど同じ姿をしているのは「不完全変態」になりますが、もうひとつ5000種類くらいしか存在しない「無変態」の昆虫は成虫とまったく同じ姿をして産まれてきます。
多くの場合、翅が無いのが特徴で、ノミやトビムシなどが「無変態」の方法をおこなっています。
一般的にはあまり喜ばれない昆虫がほとんどのようですね。