クルマバッタとクルマバッタモドキ、名前がとてもよく似ていますね。
この2種類はどんな姿をしているのでしょうか?
ちょっとややこしそうですね。
さらに同じバッタの仲間にはトノサマバッタもいますが、それぞれの見分け方ってご存知ですか?
混乱してしまいそうなこの3種類のバッタ、違いはどこにあるのでしょうか?
詳しく調べてみましたので、少しまとめてみたいと思います。
クルマバッタとトノサマバッタとクルマバッタモドキ。違いは?
この3種類、みんなバッタ科ですがクルマバッタはトノサマバッタ亜科・Gastrimargus属、トノサマバッタはトノサマバッタ属、クルマバッタモドキはOedaleus属に分類されています。
それぞれバッタですが、分類される属はバラバラですね。
では、身体の大きさはどうでしょうか?
トノサマバッタは35-65mmほど、クルマバッタはオスで40-45mm、メスで55-60mmほどに、そしてクルマバッタモドキはオス28-30mmでメスは45-55mmほどとされます。
分かり易く言うと、一般的にトノサマバッタが一番大きく、次にクルマバッタ、そしてクルマバッタモドキの順になります。
クルマバッタとクルマバッタモドキは名前もそうですが、姿もとても良く似ています。
その中でも区別できる違いを挙げていきますね。
クルマバッタは背中にX模様がなく、クルマバッタモドキのように複眼上の縦筋模様が目立ちません。
また、クルマバッタモドキの複眼が真ん丸なのに対し、クルマバッタの複眼はドロップ型をしています。
またクルマバッタの頭の後ろは大きく盛り上がっていますよ。
次に体の色はどうでしょうか?
クルマバッタもクルマバッタモドキも緑色と褐色のものが混ざりますが、一般的にはクルマバッタはきれいな緑色の個体が多く、クルマバッタモドキは褐色の個体が多いです。
クルマバッタモドキの緑の個体は、クルマバッタほど鮮やかな緑色ではないようです。
さらに飛翔についての比較ですが、クルマバッタは飛ぶ時にかなり大きな音を立てるのですが、クルマバッタモドキとトノサマバッタはそこまで大きな音を立てません。
また、飛翔能力はトノサマバッタが一番長く飛べるそうです。
その他の特徴としては、トノサマバッタは音を出す(鳴く)ようですが、クルマバッタは音を出さないのだそうですよ。
上からトノサマバッタ、クルマバッタ、クルマバッタモドキ。それぞれの成長過程です。 pic.twitter.com/E0rWVVN1BC
— ヒデ Field Labo (@goshawk0831) 2016年10月27日
まとめ
いかがでしたか?
3種類のバッタの違いを少し分かっていただけたことと思います。
クルマバッタとクルマバッタモドキは特によく似ていますが、よく観察してみるとその違いが分かるかもしれません。
複眼の違い、頭の後ろの盛り上がりの有無、体長の違いなどに注目してみてくださいね。