日本で一番有名なバッタがトノサマバッタです。
バッタの中でも一番大きく仮面ライダーのモデルともなった生き物です。
子供がいる人は、一緒に捕まえにいった人も居るのではないでしょうか?
トノサマバッタはイネ科の植物を食べてしまうため、害虫扱いされていた事もあるようです。
トノサマバッタは孤独相と群生相に分けられ、群れで行動する群生相が田んぼや畑にターゲットを絞ると一日で食い尽くされてしまう事もあります。
そんなトノサマバッタは寿命がとても短いと聞いた事がありますが、成虫は越冬する事はあるのでしょうか?
今回はトノサマバッタの成虫は越冬するのかご紹介します!
トノサマバッタの成虫が越冬する時期は?
バッタは卵→幼虫→成虫という流れで成長する不完全変態の昆虫です。
メスは繁殖時期になると腹部を土の中に差し込んで卵を産みます。
卵は泡で包まれ1カ所にまとめて産み付けられます。
孵化したトノサマバッタの幼虫は薄い皮を被り、このような状態を前幼虫というそうです。
幼虫になり地表に出てくるとすぐに脱皮を行いますが、まだ翅がないので後ろ足で飛び跳ねながら敵から逃げます。
トノサマバッタは、夏の初めに卵を産んだ場合、1ヶ月ほどで孵化し、秋頃に産んだ場合は越冬を行い次の年の春に孵化します。
トノサマバッタの寿命は3~4ヶ月と言われているので、多くのバッタは越冬をしないようです。
秋頃に産んだ卵は越冬をした後に春に孵化しますが、幼虫や成虫の状態で越冬することはありません。
飼育しているトノサマバッタが卵を産んだ場合は、成虫のいない容器に産卵床に入れたまま移します。
容器よりも大きめの箱に入れ気温が安定した部屋におき、そのまま1ヶ月がたったら冷蔵庫で箱に入れたまま冷やします。
2~3ヶ月がたったら冷蔵庫から取り出し加温された飼育ケースに戻します。
冷やすと温めるという方法は越冬をする状態を再現したものでずっと温かい部屋では孵化しない可能性があるので、気温にメリハリを付けることが大切です。
まとめ
バッタの成虫や幼虫のまま越冬することはないと言うことが分かりました。
卵のまま越冬するのも秋頃に産んだ卵だけなので、産んだ卵全てが越冬する訳ではないようです。
飼育しているトノサマバッタの越冬をする際には、冷蔵庫で冷やし加温された飼育ケースに戻すなど温度にメリハリを付けなくてはいけないので、卵の越冬は大変ですがいい経験になりますね!