バッタにまつわる色をテーマに話を進めていきたいと思います。
どんな生き物でもそうですが、白色の個体は珍しいですよね?
そこで「バッタ×白色」という観点で、バッタの生態について紹介していきます。
バッタの体色が白い時に考えられる理由は?
挙げられる理由は3つあります。
1つ目は、脱皮直後のバッタであるため、本来の発色がまだ現れていない可能性が考えられます。
このような場合は、時間が経つと本来の色が現れてきます。
2つ目は、アルビノ種のバッタだからです。
体内の色素が欠乏した状態をアルビノといい、真っ白というよりもクリーム色っぽく見えるそうです。
目の瞳に似たところは、黄色っぽくなるので、次の場合との区別もつきやすいです。
3つ目は、周りの環境に溶け込むためです。
枯れ草などの多い場所で育ちあがると、モカ色になり周りの景色と同化します。
複眼の瞳孔のような部分は、黒色をしています。
よく見かける、背中に白い線の入ったバッタは?
オスの成虫は体長5cm前後で細身ですが、メスの成虫は体長8cm~9㎝にもなります。
メスは日本に生息しているバッタの中で日本最大で、オスとメスで極端に体格が異なるのも大きな特徴です。
頭部は円錐形で斜め上を向いており、その先端に紡錘形の2本の触角がついています。
他のバッタの仲間に比べると、前後に細長く、ほっそりとした体型です。
体の色は、周囲の環境にカムフラージュするため、緑色か褐色の個体が見られます。
オスには目立つような模様はありませんが、メスの成虫には黒と白の縦線の模様を観察することができます。
幼虫は成虫に似ていますが、幼虫には翅がないのですぐに判断できます。
まとめ
バッタの体色が白い場合に考えられることは、次の3つありました。
脱皮直後であるため白い、アルビノ種だから、擬態するためと、こんなにも可能性があるとは思いませんでした。
よく野原で見かけることのできるバッタのメスにも白色の模様が入っていることが分かりました。
こうして、「色」という観点から見つめ直すのもおもしろいなと感じました。