バッタと一言で言っても、さまざまな種類のバッタが生息しているんです。
今回はバッタの仲間の中でも、ひときわ小型のバッタであるヒナバッタという種類のバッタについて紹介していきます。
ヒナバッタってなんだかかわいらしい名前のバッタですよね。
なんでも色んな鳴き声があるようなのですが…?
鳴き声の特徴について見て行きましょう。
ヒナバッタは鳴き声を使い分ける?
バッタの仲間であるヒナバッタ、基本的に昆虫はあまり鳴かないイメージがあります(鳴くのは蝉くらい?)。
鳴いても同じような鳴き方で鳴くことが多いです。
しかしヒナバッタは異なります。
ヒナバッタの鳴き声は一種類ではなくさまざまな種類があるんです。
このようにさまざま鳴き声を持つのは、バッタはもちろんですが昆虫では珍しいです。
なぜヒナバッタの鳴き声にはさまざまな種類があるのか。
実はヒナバッタは周りの音(騒音)によって鳴き声を変えているのだそうです。
鳴き声が特に変わるのは繁殖期を迎えたオスです。
騒音の激しいところで鳴くヒナバッタと、静かなところで鳴くヒナバッタの鳴き声を比べ、調べた人がいます。
オスのヒナバッタをメスに近づけて、鳴き声に変化はあるのか実験していったのだそうです。
すると、騒音のうるさいところで鳴くヒナバッタの鳴き声は、低周波数の音量を上げていたということが研究の結果分かったのです。
なぜ騒音のうるさいところで鳴くオスのヒナバッタの鳴き声が低周波の音量を上げていたのか、それは低周波の音が大きいと音で呼応し合う求愛の儀式が妨害されることがないからなのだそうです。
このように環境に応じて鳴き声を変えるというのは昆虫ではヒナバッタだけなんだとか。
そもそも生き物に少なく、鳥やクジラ、カエルくらいなんだとか。
考えて鳴いているというところで、ヒナバッタの賢さを知ることができます。
まとめ
ヒナバッタの鳴き声について紹介していきました。
- ヒナバッタは環境に応じて鳴き声を変えることができる
- 騒音のうるさい場所、静かな場所とでは鳴き声が異なっていた
- 騒音のうるさい場所では低周波の音量を大きくして鳴いていた
- 昆虫ではヒナバッタだけである
いかがでしたか?
昆虫ではヒナバッタだけってすごいですよね。
小さなバッタではありますが、他のバッタには負けません。
ぜひ見つけたら観察してみて下さいね。