ショウリョウバッタは、オスが発するチキチキと言う特徴的な音からチキチキバッタとも呼ばれ全国的に良く知られているバッタの一種です。
そんな身近な存在のショウリョウバッタですが、どのような産卵をし、いつ頃孵化するのかは知らない方が多いようです。
そこで今回の記事では、ショウリョウバッタの卵が孵化する時期について説明したいと思います。
ショウリョウバッタの卵が孵化する時期
ショウリョウバッタは、日本では夏の暑い時期である7月頃~寒くなり始める11月頃に全国的に見られ、主に草丈の低い明るい草地などに生息している代表的なバッタの一種です。
公園や河川敷の草地など身近な場所でも見られることが多いそうです。
細長い大きな体が特徴で、メスの体長は日本に生息しているバッタ類の中で最大だと言われています。
ただし、オスはメスの半分ほどの大きさで、オスとメスの体格差もショウリョウバッタの特徴だとされています。
また、ショウリョウバッタは他のバッタ類ようにおしりを土に差し込んで産卵するのではなく、お腹ごと地中に差し込んで産卵するのも特徴の一つです。
ショウリョウバッタは、気温が下がり始める10月後半くらいから繁殖期に入り産卵を行うと言われています。
繁殖活動を終えたオスはそのまま力尽きて亡くなることが多く、メスは産卵を終えてから亡くなるそうです。
産卵は、後に孵化した幼虫の餌となるイネ科の植物や双子葉植物の豊富な場所に産卵することが多いと言われています。
メスによって地中に産み付けられた卵は、卵鞘(らんしょう)と呼ばれるスポンジ状の泡で温度の変化や雨などから守られ越冬し、翌年の梅雨前後の5月~6月頃に孵化するそうです。
孵化した幼虫は成虫を小さくしたような姿をしており、付近にある餌となる植物を食べて急激に成長していくとされています。
まとめ
ショウリョウバッタは秋に産卵を行い、卵のまま越冬して梅雨頃に孵化するそうです。
草地の中で孵化するため、孵化する様子を見ることは難しいですが、飼育する機会があったら、観察してみると良いでしょう。