バッタにまつわる「茶色」をテーマにして話を進めていきたいと思います。
捕獲した際に吐き出す茶色い液体や茶色い体色の2つに注目していきます。
きっと新しい発見があると思います。
バッタを捕獲!茶色い液体は?毒?
バッタを捕まえたり、長い時間触っていたりすると、茶色い液体を吐き出すことがあります。
突然、こんな液体を手の上に吐かれたらビックリしてしまいます。
実は、この液体に毒性は含まれていません。
この液体の正体は、食べた物の未消化液です。
なぜ吐き出すのか詳しいことはまだ分かっていないようですが、いくつか理由が考えられます。
まず、捕えられたストレスで消化器官が収縮した可能性を挙げることができます。
次に、バッタを拘束している外敵を驚かせるためです。
最後に、体内の物を吐き出して体を軽くし、逃げやすくするためです。
セミを捕まえようとした時、勢いよく液体をかけられた経験はありませんか。
それと同じような行動をバッタもとっていると考えることができます。
バッタを捕獲!体色が茶色いのは、なぜ?
同じ種類のバッタであっても周りの環境によって体の色や形・行動・性格などに変化が起こります。
個体密度が低い場合、周りにあまり仲間がいないときは、バッタの体色は緑色です。
このような状態は「孤独相」と呼ばれています。
行動面では跳びはねて移動し、一人で暮らすことが多いです。
性格はとても慎重で、大人しいです。
逆に、個体密度が高い場合、仲間であふれかえっているようなときは、バッタの体色は茶色です。
このような状態は「群生相」と言われます。
仲間と集まって行動し、遠くまで飛翔することが見られます。
一転して、性格は荒々しく、攻撃的になります
まとめ
バッタを捕まえた時に、吐き出される茶色い液は無毒で、威嚇などのためだと考えられます。
茶色い体色のバッタが見られるのは、その環境で暮らしていける個体以上の数が発生した場合です。
一見関係のないような事柄が、一つのキーワードでつながり、とても新鮮に感じました。