いきなり家の中にバッタみたいな緑色の虫が現れたら、驚かれる方がほとんどでしょう。
秋の夜長に突然現れる小さな来客の正体について紹介していきたいと思います。
秋に家の中に忍び込んできた、バッタに似た虫の正体は?
大きさにもよると思いますが、小さなものであれば「アオマツムシ」の可能性が高いです。
体長は2㎝から3㎝くらいです。
本州、四国、九州まで広く分布し、夏から秋にかけて目にすることができます。
葉っぱのような形をした、鮮やかな緑色が特徴的です。
地上ではなく、樹上で生活をしています。
オスは、フィリリリリリと、甲高い声で鳴きます。
雑木林に生息していますが、公園や庭木・街路樹にも多く見られます。
動きがすばやいことから、「アオゴキブリ」とも呼ばれています。
ある程度の体長があるのであれば、次の2つの可能性が考えらえます。
1つ目は、「クツワムシ」です。
体長は約5㎝、日本の固有種で関東以南から九州まで生息しています。
体色は緑または褐色で、翅は幅広いです。
生息場所によって体の色が異なるわけではなく、同じ場所で2つの体色の違いが見られます。
このことから、クツワムシの体色の違いはカモフラージュのためだと考えられています。
マメ科植物である、クズの葉を好む食性が見られ、生息地もクズの茂っているところが多いです。
たんぱく質を含んでいるため、他の種よりも肉食の傾向が低いです。
2つ目は、「クダマキモドキ」で、クダマキとは、クツワムシの別名です。
体長は5㎝から6㎝と、キリギリスの仲間の中でも大きく、関東以南から沖縄まで広く分布しています。
8月から11月にかけて目にすることが多く見られます。
体は緑色で、翅は木の葉の形に似ています。
樹上で生活をし、草食性のため木の葉などを食べます。
まとめ
緑色のバッタのような虫といっても、いろんな種類があることが分かりました。
ここで紹介することのできなかったものも含めると相当な数になると思います。
それぞれに特徴や特性があり、1つ1つ個性があって面白いと感じました。