身近な草むらなどに生息するオンブバッタは、子供の頃に捕まえて遊んだことのある方も多いのではないでしょうか?
でも、オンブバッタがいつ生まれて、どのくらい生きるのか知っているという方は少ないと思います。
そこで今回の記事では、オンブバッタの平均寿命について説明したいと思います。
オンブバッタの寿命はどれくらい?
オンブバッタは平均的に梅雨前後の5~6月頃に卵から孵化し、産まれてくる幼虫は成虫を小さくしたような姿だと言われています。
産まれた幼虫はその後5回脱皮を繰り返し、7月の中頃から7月の末頃に成虫になるそうです。
秋になり気温が下がり始める10月頃になると繁殖期を迎え、オスは生殖行為を終えてそのまま亡くなることが多く、メスは土中に産卵を終えて亡くなると言われています。
このことから、オンブバッタの平均的な寿命は産卵時期からほぼ1年位だと考えられ、産卵をするメスの方がオスよりも比較的長く生きるようです。
オスの方が先に亡くなるのは、生殖行為で力を使い果たすためではないかとされています。
ただし、他のバッタ類よりも活動期は長く、比較的長寿だと言われているため、寒さが厳しくなる初冬の11月~12月頃まで見られることも多いそうです。
また、野生下ではオンブバッタの成虫は越冬することはほとんどないそうですが、土の中に産み付けられた卵は卵鞘(らんしょう)と言うスポンジ状の泡で温度の変化や乾燥、雨などから守られて越冬し、夏前に孵化するとされています。
例外として、室内で飼育されているオンブバッタは、年を越す個体も多く、長生きなものでは3月頃まで生きるものもいるようです。
まとめ
オンブバッタに限らず、バッタ類や昆虫類はそのほとんどが1年くらいで亡くなってしまうそうです。
暖かい室内で飼育すると、野生のものよりも少し長生きできるようですが何年も長く生きると言うことはありません。
飼育して観察するのも良いですが、短い生涯ですから、自然の中でそっと見守ってあげたほうが良いかもしれませんね。