草むらや土手には、バッタの仲間と思われるような昆虫がたくさん見られます。
いったいどれくらいのバッタの種類が日本にはあるのでしょうか?
また、その地域にしか住んでいないバッタなどがいるのでしょうか?
これらについて、今回は話していきたいと思います。
日本に暮らすバッタの種類は?
バッタ目(直翅目)にはバッタ、イナゴ、キリギリス、コオロギ、ケラなどの仲間が属しています。
全部で28科 20,000種が知られています。
この仲間によく見られる特徴は、よく発達した後ろ脚で、飛び跳ねて身を守ることができます。
バッタやイナゴの仲間は草食性ですが、他のコオロギやキリギリスなどの仲間は草を食べますが、生物の死骸を食べる雑食の傾向も見られます。
バッタ目の仲間は、普通は草の茂った場所に暮らしています。
しかし、ケラは土中などの暗く湿ったところを好みます。
翅を擦り合わせて、求愛のために鳴くものが多く見られます。
中には、ショウリョウバッタなどのようには跳んで逃げる時に、威嚇のために音を出すものもいます。
バッタやイナゴの仲間は時に大発生して農作物を食い荒らすこともあります。
北海道や島などの地域性のあるバッタはいるの?
北海道でも札幌市内近辺でしか見られない、サッポロフキバッタがその1つです。
体色は黄色~緑色で、色彩には地域変異が見られます。
前翅は小さく、地域によって翅がないものや鼓膜を越える長さの個体もいます。
オスは体長20㎝前後、メスは体長20㎝から30㎝くらいと、メスのほうが大きな体をしています。
奄美大島から沖縄本島北部にかけて生息する、「タラノキフキバッタ」もその1つ。
翅はよく発達しており、腹部の70%くらいを覆っています。
春先に幼虫がツワブキなどに群れているのが見られます。
夏季には石灰岩地のタラノキの上にオスとメスが群れているのを観察することができます。
まとめ
予想を上回る数に、ただ、ただ、驚くばかりです。
また、その地域だけにしか暮らしていないバッタもいることが分かりました。