バッタ類は主に夏から秋に見かけることが多い昆虫です。

しかし、オンブバッタは寒い冬でも草むらなどで見かけることが多いそうです。

オンブバッタはそのまま冬の寒さに耐え、冬を越すことができるのでしょうか?

そこで今回の記事では、オンブバッタの越冬について説明したいと思います。

オンブバッタ 冬

オンブバッタの越冬

バッタ同士がおんぶしているように見えることでよく知られるオンブバッタは、日本の全国各地で見ることができ、人家の近くの草むらなどにも生息していると言われています。

日当たりの良い草地よりも、丈の高い草の生い茂った日陰の多い場所を好み、地面よりも植物の上にいることが多いそうです。

多くのオンブバッタは5月~7月頃の梅雨の前後に孵化し、孵化した幼虫は約1か月かけて脱皮を行い羽化し、成虫になるそうです。

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また、他のバッタ類よりも最盛期が遅いため、寒くなる冬にも多くの成虫が見られるとされています。

しかし、野生下においてはオンブバッタの成虫が越冬することはないようです。

オンブバッタは気温が下がり始める10月後半頃から繁殖期に入り、生殖活動を経て土中に産卵を行うと言われています。

その際、オスのオンブバッタは生殖活動を終えると力尽きて亡くなることが多く、メスのオンブバッタは産卵を終えたのちに寒さで亡くなることが多いと言われています。

ただし、室内で飼育されているオンブバッタの中には、越冬し春まで生きる個体もあると言われています。

このように、オンブバッタの成虫が自然の環境下で越冬することは難しいそうですが、メスのオンブバッタの産卵した卵は、土の中で卵鞘(らんしょう)と呼ばれるスポンジ状の泡に覆われているため、寒さや雨などから守られて越冬し、春を越えて梅雨前後に孵化するとされています。

まとめ

他のバッタよりは活動期間が長いと言われるオンブバッタですが、成虫の状態では越冬することは難しいようです。

室内の暖かい場所であれば、越冬することができるようですが、それほど長く生きることができるわけではないと言われています。

 

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