もしバッタが産卵したらどのように扱ったらいいのでしょうか?

ここでは、全国各地で見られるトノサマバッタを例に取り上げて説明していきます。

バッタの産卵の様子は?卵の特徴や数は?

バッタは、一生の間に多いものでは10回近く産卵するとい言われています。

1回に一つの卵鞘を産み、トノサマバッタではこの中に50個~100個の卵が入っています。

産卵の間隔は飼育条件下でほぼ1週間です。

メスは産卵が近いと腹部の先を飼育箱の床面に着け、産卵管を閉じたり開いたりします。

メスは土の中に腹部を突き刺して、産卵します。

卵の塊はスポンジ状物質に覆われており、これを卵鞘といいます。

土の中で腹部はS字状に曲がって伸び、少しずつ抜きながら産卵するので、卵鞘はバナナ状になります。

産卵後は、腹部は短く、少し細くなりますが、4~5日程度で回復し、また元に戻ります。

産卵直後の卵鞘は白色をしていますが、翌日までには薄茶色になります。

余談になりますが、卵鞘は水をはじきます。

ですから、河川敷などの産卵地が大雨に見舞われても、難なく孵化することができます。

バッタ 卵 数 幼虫

卵から孵ったバッタの幼虫の飼育は?

孵って間もない頃はスズメノカタビラなどの柔らかい葉を与え段階に応じて硬い葉へ切り換えましょう。

直径が10㎝以下のビニール製の鉢に、スズメノカタビラを植えたものを10個以上準備しましょう。

鉢ごと飼育箱の中へ入れ、葉が食べられた鉢は外に出し、新たな葉が出てくれば、また使えます。

チガヤ、エノコログサなども使えます。

食草を瓶にさした場合は、葉は天井に触れ、葉先は垂らして底に触れさせるようにします。

食草の交換をスムーズに行うため、多目の水にさしてできるだけ長持ちさせるようにしましょう。

日光に当たる時間が不足すると、外骨格(皮膚)が硬くならないことがあります。

これにより脱皮に失敗して、亡くなってしまう可能性が高くなります。

抜け殻を左右の後肢の片方へぶらさげたままの幼虫がいたら、 このような事態に陥っています。

飼育容器は日光浴をさせる方法と蛍光灯の光をあてる方法を併用しましょう。

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まとめ

バッタの種類によっても与える食草は変わってきますが、基本的な扱い方は同じです。

カマキリの卵のように泡で包まれているとは意外でした。

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