イナゴとバッタどちらも緑色の体色をしていて、どことなく違うことは分かります。

しかし、これと言った相違点を挙げることは、難しいです。

そこで今回は、イナゴとバッタの見分け方をテーマにして話していきたいと思います。

イナゴとバッタの見分け方!見た目の違いはどこにあるの?

簡単に見分けることができる、違いが意外なところにあります。

それは、首下のあたりです。

イナゴとバッタの背中をもって、裏返してみてください。

すると、イナゴの口の下あたりに突起物が見られますが、バッタには見られません。

実はこの突起物、人間でいうところの喉仏にあたります。

イナゴはバッタの仲間の中で、特徴的な形態(喉仏)があるためイナゴと判別することができます。

ただし、標準和名の中にはイナゴの特徴を持っているのに、バッタと名づけられた種がいたりします。

また、見た目がイナゴに似ているためイナゴと名付けられたバッタもいるそうです。

バッタ科でもナキイナゴ、アメリカイナゴのように「いなご」と呼ばれるものがその例として挙げられます。

イナゴ バッタ 違い 見分け方

イナゴとバッタの生活環境における違いは?

イナゴは水田で生活をし、イネを食べて暮らしています。

古くは、人間の食料にもなってきたコバネイナゴやハネナガイナゴのことを指していました。

現代においてもイナゴを使った商品開発が行われ、和歌山県で「イナゴソース」という醤油が誕生しました。

一方、バッタは大きく2つに分けることができます。

植物の上で生活している種と、地上で暮らしている種です。

植上性のバッタは、爪の間に吸盤状の器官が発達し、これで植物などにしがみつきます。

また、この種のバッタはガラスのような滑る面でも自由に歩き回ることができます。

地上性の種類のバッタでは爪の間に何もないか、あっても痕跡的な器官があるだけです。

これに分類されるのが、ショウリョウバッタです。

旧盆になると姿を表し、その体系が精霊船に似ていることから、この名がついたと言われています。

北海道より以南の地域で広く目にすることができます。

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まとめ

イナゴとバッタを口の下のあたりにある喉仏で識別することができるとは、ビックリしました。

また、イナゴはバッタよりも水田で暮らしている傾向が強いのも大きな特徴です。

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