草むらなどによく見られ、身近な存在であるオンブバッタですが、いつ頃どういった産卵をするのかと言うことはあまり知られていないようです。
特にオンブバッタは薄暗い場所を好み、産卵もそこで行うことが多いと言われています。
今回の記事では、そんなオンブバッタの産卵の時期について説明したいと思います。
オンブバッタの産卵とその時期
オンブバッタは平均的に梅雨時期の前後に卵から孵化し、成虫を小さくしたような姿の幼虫が産まれ、1か月程で成虫になると言われています。
その後活動期を経て、気温が下がる10月中旬頃から繁殖期を迎え、生殖行為を終えたメスが土の中に卵を産み付けるそうです。
オスは生殖行為後に亡くなることが多く、メスは産卵を終えてから亡くなると言われています。
ただし、オンブバッタは他のバッタよりも長い12月頃まで見られることがあるそうです。
オンブバッタの産卵はメスが土の中におしりを突き刺し、少しずつ卵を産んで行くと言われ、卵は塊状になっていると言われています。
なお、産み付けられた卵の塊はスポンジのような泡に覆われており、この泡は卵鞘(らんしょう)と呼ばれているそうです。
土の中に突き刺したおしりは産卵時にはS字状にバナナのように曲がっているため、同じように卵鞘も曲がった形をしていると言われています。
卵の大きさは直径約3.5mmほどで、両端が卵円形の細長い円筒状をしているそうです。
ちなみに、バッタの種類によって産卵数には違いがありますが、オンブバッタは1個の卵鞘に40個くらいの卵が入っているとされています。
またオンブバッタの1匹のメスの産卵回数は詳しくはわかっていませんが、パートナーを変えて産卵することもあるようです。
バッタ類の中では活動期も長く比較的長く生きると言われていますので、相当な数を産むのではないかと考えられています。
まとめ
オンブバッタは10月頃から産卵が始まるそうですが、比較的長生きなので12月まで普通に見ることができるそうです。
スポンジ状の泡で卵を覆いながら行われると言う産卵は土の中で行われるため、残念ながら見ることはできませんが、機会があったら観察してみたいですね。