小学生の中には自分の手でバッタを孵化させて、成虫まで育てたいと思う子がいるかもしれません。
全国的にどこでも見かけることのできるトノサマバッタを例に挙げて紹介していきます。
バッタが孵化する時期は?
2回あります。
まず、夏期に産卵された卵は、1ヶ月ほどで孵化します。
冬越をしない卵なので、非休眠卵と呼びます。
産卵が確認できたら専用のベッドよりも大きな容器の中へそれごと入れて保管します。
土の表面に霧吹きでときどき水をかけてやり、土の乾燥防止に努めてください。
次に、秋の時期の産卵についてです。
10月以降に卵を産み、翌年の春になって孵化します。
冬を越する卵なので、休眠卵と呼びます。
この場合には、孵化するために外的な温度の変化が必要です。
産卵床は雨水などが入らないようにして、春まで屋外の軒下などに放置して冬の外気の寒さを経験させます。
土の表面が乾いていれば、軽く霧吹きで水分を補ってあげましょう。
4月になったら産卵床を室内に入れましょう。
卵が孵るのは、4月下旬から5月中旬頃になります。
バッタが成虫になり、採集に適した時期は?
孵化の時期を踏まえて考えると、夏から秋にかけてが採集に適していると言えます。
しかし、屋外で静止しているトノサマバッタを捕獲しようとして近づくことさえも難しいようです。
捕虫網が届く範囲に近づくことができても、被せようとする網を身体能力によって楽々と避けてしまいます。
いったん捕獲し損なうと、バッタは警戒して敏感になり接近すること自体が厳しくなります。
よく知られている簡単な方法があります。
午前中の早い時間に、太陽の熱でバッタの体温が上がる前に、捕虫網を持って草むらに行きます。
バッタは体が冷えたままでは敏捷に動くことができので、ジャンプしたとしてもそれほど遠くへ跳べません。
朝はバッタの動きが通常の状態よりも、まだ鈍いので捕虫網で楽に採集できます。
まとめ
産卵した卵を管理するのは大変だとは思いますが、貴重な経験になると思います。
バッタを捕獲するなら早朝に野原へ出かけてみましょう。