バッタの体色に関する奇妙な話を今回は紹介したいと思います。
実は緑や褐色以外のバッタが海外や日本のいたるところで目撃されています。
その発色が生じる理由についても説明していきます。
海外で、日本各地でピンクのバッタが発見される!
英国のサルフォードで、2015年6月に体色がピンクのバッタが発見されました。
発見者によると、濃い色をしており、目や腹部は金色に近い色をしていたそうです。
北海道沙流郡日高町にある、「ひだかこもれび農園」の経営者は、二度も遭遇しました。
2011年8月、それに2012年6月29日、同園内にいる紫に近いピンク色のバッタを見かけたそうです。
2013年8月の上旬、沖縄県南城市内で畜産農家の宮城さんは、薄い色の個体を発見したそうです。
2014年7月17日、神奈川県横須賀市内にある、小学校の敷地内で同じ色のバッタが捕獲されました。
神奈川新聞は、理科の実験で使用する植物を採集していたところ、同校の児童が発見したと報じています。
2014年8月16日、群馬県高崎市内の墓地でピンク色をしたバッタの幼虫が発見されました。
目撃者は、墓参りに訪れていた、高崎市内の小学6年生です。
2015年7月12日、鹿児島県奄美市でも発見されました。
小学生2年生の児童は、父親が所有している、車の上に止まっていたバッタを見つけました。
ピンクのバッタ!突然変異?原因は?
突然変異とは、生物学における専門用語の1つで、単に変異とも言います。
ある集団の大多数の形や性質とは、異なるものを持つようになることを示しています。
バッタにおいては、緑色や褐色の体色がほとんどを占めている中で、ピンク色の個体がそれにあたります。
遺伝子情報の核酸の結合する順番に変化が起こることを遺伝子突然変異といいます。
それに対して、染色体の数や構造に変化が生じる場合を染色体突然変異といいます。
体色が通常と異なるのは、遺伝子突然変異で生じる発色に関する遺伝情報の異常が原因と考えられています。
野生では、その姿があまりにも目立つため外敵の捕食の対象になりやすく、発見されること自体が珍しいそうです。
まとめ
こんな珍しいバッタに出合えた人は素敵ですね。
これぞ自然界の神秘です、しかし、わざわざ敵に発見されやすい体で生まれてくる理由はどこにあるのでしょう。
ふとその存在理由が気になってしまいました。