よく見るとバッタに似ていて鮮やかな緑色をしていますが、いろんな点で異なるものがいます。
そんなバッタに似た虫の中から3つを取り上げて、紹介していきたいと思います。
バッタに似てる虫の名前と生態は?
1つ目は、「アオマツムシ」です。
本州、四国、九州まで広く分布し、夏から秋にかけて目にすることができます。
体長は2㎝から3㎝くらいです。
葉っぱのような形をした、鮮やかな緑色が特徴的です。
地上ではなく、樹上で生活をしています。
オスは、フィリリリリリと、甲高い声で鳴きます。
雑木林に生息していますが、公園や庭木・街路樹にも多く見られます。
オスは、はねの模様が複雑になっています。
動きがすばやいことから、「アオゴキブリ」とも呼ばれています。
2つ目は、「クツワムシ」です。
体長は約5㎝、日本の固有種で関東以南から九州まで生息しています。
体色は緑または褐色で、翅は幅広いです。
生息場所によって体の色が異なるわけではなく、同じ場所で2つの体色の違いが見られます。
このことから、クツワムシの体色の違いはカモフラージュのためだと考えられています。
オスは鳴き声に特徴があり、「ガチャガチャ」と鳴きます。
マメ科植物である、クズの葉を好む食性が見られ、生息地もクズの茂っているところが多いです。
たんぱく質を含んでいるため、他の種よりも肉食の傾向が低いです。
3つ目は、「クダマキモドキ」で、クダマキとは、クツワムシの別名です。
体長は5㎝から6㎝と、キリギリスの仲間の中でも大きく、関東以南から沖縄まで広く分布しています。
8月から11月にかけて目にすることが多く見られ、グルルルルと小さく鳴きます。
体は緑色で、翅は葉の形に似ています。
樹上で生活をし、草食性のため木の葉などを食べます。
まとめ
バッタに似た緑色の虫は、思ったよりも多くいることが分かりました。
ここで紹介したのは、その一部にしか過ぎません。
興味のある方は、関連する虫を調べてみてくださいね。
パッと見ただけでは、どれも区別がつかないようなものばかりです。