バッタの体色に焦点を当てて、今回は紹介していきたいと思います。
同種間で色の違いが見られる理由と、レアな色が出現する場合についてが主なテーマです。
同じ仲間なのに、バッタによって色の違いがあるのは?
同じ種類のバッタなのに、体色に違いが生じる理由は何なのでしょうか。
それは、2つの理由が考えられます。
まず、周囲の環境に自分を溶け込ませるため、つまり敵から身を隠すためだと考えられます。
草が生い茂っているところでは緑色が見られ、砂地などでは茶色の姿を観察することができます。
次に、バッタが生活している環境に違いが見られるためだと考えられます。
生活している土地の面積の割に、バッタの個体数が少ないと体色は緑色になります。
性格は温和で、単独で生活をしており、警戒心が強くなります。
逆に、暮らしている環境の割に、バッタの個体数が多いと体色は茶色になります。
性格は攻撃的になり、集団行動をし、餌場を求めて長い距離を移動することも見られます。
トノサマバッタやオンブバッタに、特にこの傾向が強いです。
バッタの体色に違い!ピンクになるのは?
2015年6月のこと、英国のサルフォードで、信じられないことにピンク色のバッタが発見されました。
そのバッタは、ピンクの体色をしており、目や腹のあたりは金色に近い色をしていました。
発見者は、ルーク・ブラジウィスキー、都市部に暮らす野生動物の専門家です。
発見されたバッタはイナゴの仲間で、通常ならば緑もしくは褐色をしています。
体の色に変化が見られるのは、遺伝子の変化が原因で体色の発色に異常が出てくるためです。
野生種として生きるには、その外見から捕食されやすく、成虫の状態で生きているのは珍しいことです。
日本でも同様の目撃談が相次いで起こっています。
2012年6月29日、北海道沙流郡日高町で、「ひだかこもれび農園」の経営者も2年続けて目撃しました。
関東地方においても2014年8月16日、群馬県高崎市で全身が濃いピンク色をしたバッタの幼虫が発見されました。
2015年7月12日には九州で、鹿児島県奄美市の8歳の児童が、自宅でピンク色のバッタを発見しました。
まとめ
同じ種類のバッタなのに色が違うのには、主に2つの理由があることが分かりました。
また、バッタにレアな色が生じるのは、遺伝子変異による色素異常のためです。